大阪市旭区の小児科・アレルギー科・内科|ロータリーキッズクリニック

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アレルギー疾患について

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚炎です。
皮膚にはバリア機能という外の刺激から肌を守り、水分を保つための働きがありますが、アトピー性皮膚炎の人は、このバリア機能が弱いと言われています。
そのために外部からの刺激を受けやすく、皮膚の乾燥もあるため反応しやすいとも言えます。
外部からの刺激には汗やホコリ、ダニ、カビ、食物などいろいろなものがあり、これらが入り込んで炎症(皮膚が赤くなったり、かゆくなったりする状態)が起こります。またかゆいために皮膚を掻いてしまって皮膚炎が悪化し、かゆみがさらに強くなるという悪循環になります。
それで大切なのはスキンケアです。バリア機能を保つためには保湿のスキンケアが必要です。ただしスキンケアしていても保湿剤の量が少ないと作用しません。
保湿剤の種類にもよりますが、クリーム剤なら大人の人差し指の先から1つ目の関節までの量(1finger tip unit = 1FTU)で大人の両手のひら2つ分の広さに使うようにしてください。
その量で朝と晩の1日2回ぬりましょう。次に赤みやかゆみがある炎症を起こしている部分には炎症をおさえる軟膏(ステロイド軟膏、プロトピック軟膏など)を使いましょう。保湿剤では炎症はおさまりません。軟膏のぬる量の目安は保湿剤と同じです。炎症が軽い場合はぬる回数は1日1回でいいでしょう。
またアトピー性皮膚炎は慢性の湿疹なので、見た目が良くなったからとすぐに軟膏を止めてしまうと皮膚の深い部分の炎症が治まりきらずに赤みやかゆみがぶり返してしまいます。すぐに止めてしまうのではなく、ぬる回数を1日1回から2日に1回、3日に1回などゆっくり減らしていきましょう。

食物アレルギーとは

人には細菌やウイルスなど異物から体を守る免疫という働きがありますが、体に害を与えない食物に過敏に免疫反応を起こしてじんま疹やかゆみ、咳、嘔吐などの症状を起こしてしまうことがあります。
これが食物アレルギーです。アレルギーの原因となるものをアレルゲンといいますが卵、牛乳、小麦の割合が多く三大アレルゲンとされています。
ただこの割合は年齢によって異なりますし、また原因食品も年齢とともに変化します。
原因を調べるためには食事内容を詳しく知るためにお話を聞いたり食物日記をつけてもらったりします。
これらにより疑わしい食物について血液検査などをします。一般的に行われているのはアレルゲンに反応する「特異的IgE抗体」がどれくらいあるかを調べる検査です。特異的IgE抗体の値が高ければ、その食物を食べた時に症状が出る可能性が高いといえますが、抗体があっても何の症状もなく食べられるものは食物アレルギーと診断されず除去する必要はありません。
除去すべきは食べると明らかに症状が出る食物のみです。最近は花粉-食物アレルギー症候群と呼ばれる花粉症の人が野菜や果物を食べた後に口の中にかゆみなどの違和感が出る特殊なタイプの食物アレルギーが増えているようです。


気管支ぜんそくとは

ぜんそくは呼吸をするときの空気の通り道(気道)が狭くなり、ヒューヒュー、ゼーゼーというような“ぜん鳴”が聞こえるようになり、呼吸が苦しくなる状態(発作)を繰り返す病気です。
ぜんそくの人の気道は敏感になっていて少しの刺激(ウイルス感染、ハウスダスト、ダニ、タバコの煙や天候、大気汚染、運動やストレスなど)にも反応して狭くなりやすくなっています。気道が敏感になる原因は気道に炎症があるためです。
ぜん息の人の気道は発作がないときでも炎症があるので咳やぜん鳴などの症状がないときでも刺激となるものを減らしたり、炎症を抑える薬を続けることが大切です。
ぜんそくの治療は、

  • 1)炎症をおさえる薬を使う
  • 2)発作の原因となる刺激を取りのぞく環境を整える
  • 3)発作が起こりにくくなるように体力をつける

です。治療の目標は発作がない状態を維持し、運動や日常生活がぜんそくのない子どもと同じようにできることです。
また年長児以降の子どもではフローボリューム曲線などの呼吸機能検査が正常であることも目標とします。

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